Shinyaddの未来予測研究所!!

これから起こる2045年問題に備え、未来の知識を妄想を交えながらお届けします

うる星やつらの映画「ビューティフルドリーマー」を見てみた

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まどマギの映画版や他の作品でも、うる星やつらビューティフルドリーマーをモデルにしたんじゃね?とか彷彿されるとか言われるので教養のために見てみたら面白かった。

 

あらすじ

ネタバレします。ってかもう30年くらい前の作品なのでもういいかな。この作品、主人公たちレギュラー登場グループが気づかず何日も「文化祭前日」を繰り返してしまう。その世界実はラムちゃんの夢で妖怪「夢邪気」の力でみんなが見ているって話です。

 

元祖、仮想現実の話

どれが最初かわからないけど、仮想現実系の話では最初の方なんじゃないかな?賢い人たちはすでにこういった考え方を持っていたのかもしれませんが、一般に降りてきたのはこの作品が最初の方なんじゃないかな。

 

夢邪気の言うことがいちいち引き込まれる

大阪弁のこの妖怪のおっさん。セリフがいちいち引き込まれます。特に最初に対峙するタクシーのシーン。霊能力者の先生との会話なんですがすごい魅力的と同時に自分の存在の無力感、ちっぽけ感を痛感させられます。

他人がもし幻でこの世界に自分一人だったらそこに時間なんてなんの意味があるのか?過去から未来へと行儀よく流れている時間。でも、人間なんていい加減なものなんだから時間が正確であるとは言い切れないし、正確であることの方がおかしい。今が楽しければいいのではないか?

う〜ん。魅力的ですね。これを魅力的と感じてしまう僕は病んでるのでしょうかw

 

ラストには異議あり。でも、仕方ないか・・・

この話、序盤でこの世界はおかしいと気づくものが現れ、真相を突き止めんと調査しだします。最終的には夢邪気を見つけこの世界から脱出しようとするのですが、そこでちょっと待って欲しい。この世界楽しかったでしょ?みんなでワイワイやって青春真っ只中の楽しい世界が今日も明日もずっと続くんです。なぜわざわざ現実に帰ろうとするのか?

物語は当然、こんな世界じゃダメだ。といって現実に帰ろうとします。しかし、なぜダメなのかの理屈が全然でてこない。夢邪気を悪者にしてそいつが作った世界なんだからダメだみたいな、陰謀論的なものが動機になるんですがどうもしっくりこない。なぜわざわざ辛い現実に帰ろうとするのか・・・そこがしっくりきませんでしたが、話としてこのまま夢の世界で楽しく暮らしましたではお話的に落ちないので仕方ないのかなとも思います。

 

最後に・・・

僕は、この作品を作業をしながら流し見で見てました。さらに、うる星やつらという作品を見たことがなく、面白くなかったらすぐやめようと思ってました。最初数分は面白くないのですが、序盤の方で世界に疑問を抱き調査が始まるので手を止めて釘付けでした。さらに、夢邪気のセリフの魅力。結局最後までじっくり見てしまいました。当時は、新しすぎたかもしれませんが仮想現実が視野に入った現代では違った見方ができるんじゃないでしょうか。とにかく面白かった!